もうずいぶん前の話です。

相続する財産が110万円ほどの中古車1台のみの相続のご依頼をいただいたことがあります。

当初、とても簡単な事案だと思っていたのですが、手をつけるととんでもなく大変な事案へと変貌して行ったのです。

相続する財産は中古車で110万円。相続人は総勢15名。

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依頼主のお母様が亡くなったことで、相談にいらっしゃいました。

上記図を見ていただくとお分かりのように、かなり複雑な家族環境でした。

単純に頭割りすると一人当たりの相続額はほんの数万円程度です。

依頼主と相談し、まず相続人各位へ相続放棄の依頼をしました。

しかし、相続放棄を承諾して頂けた人はなんと3名。

残り方は小額といえど財産が欲しいとのことです。

相続放棄の依頼を相続人各位へ郵送し返事を待つ。

実はこれだけでも相当時間が掛かります。

相続人達には日々の生活があり、生前の被相続人との関係やなんやかんやで最優先で返信をいただけないケースがあります。

そんな相続人のところに出向き、不在ならばメモを残し連絡をくれるように依頼しながら、手続きを進めていきます。

さらに、遺産分割協議書にも相続人全員の同意が必要です。

再び遺産分割協議書を各相続人のところに持参しはんこをもらったりすること数ヶ月。

何とか、相続することが出来ました。

教訓

どんなに小額でも財産放棄する人は少ない

 

この記事を書いた人

小島 太
市民の皆さんの為の「頼れる街の法律家」を目指します。

私は流通業で28年間サラリーマンを経験した後、行政書士事務所を開業しました。もともと大学で経済を専攻した私が法律に携わる仕事を選んだのは、長いサラリーマンの経験から人の心の痛みを少しでも和らげる仕事がしたかったからです。私は遺言相続コンサルタントとして、遺言、相続、遺産相続の手続を中心に仕事をしております。